PLRP-S ポリマー系逆相分配HPLCカラム/充填剤

PLRP-Sポリマーゲルは、ポリマー・ラボラトリー社が逆相分配クロマトグラフィカラム用に開発したポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)の樹脂です。

PLRP-Sゲルはマクロポア多孔性ポリマーゲルで、頑強(耐圧力<210kg/cm2)に作られており、樹脂の材質として均等に配置されている芳香族と、広い細孔表面積を持つ物理的構造(例:PLRP-S 100表面積:〜500m2/g)が逆相分配クロマトグラフィ・モードに十分な疎水性を提供するため、C8、C18などのアルキル基を一切持たないユニークな逆相分配クロマトグラフィになっています。

このユニークなポリマーゲル担体と逆相モードのため、1〜100%の有機溶媒濃度や、広いpH範囲(pH1〜14)での使用が可能となり、従来の逆相シリカゲルでは不可能であった60%ぎ酸の使用や、1M水酸化ナトリウムによる洗浄も可能にしました。またアルキル基を持たずに、樹脂の疎水性を利用したユニークな逆相モードであるため、アルキル基が漏れてくる心配が無く、シラノール基が一切存在しないので、従来の逆相シリカゲルで指摘される残存シラノール基(エンドキャップが不十分なため発生する)の影響も心配する必要がありません。

PLRP-Sゲルは分析スケールから分取及び工業用のクロマトグラフィスケールまでの粒径の樹脂(5m、8m、10m、10〜15m、15〜20m、50〜70m)を用意してます。これらの樹脂は総て同じ製造方法で作られていますので、粒径の違いによる理論段数と圧力損失の違い以外は、樹脂の性質[例:保持時間、選択性(selectivity)など]は全く同じです。このことから、分析スケールで検討された分離条件で、粒径を大きくすることによって、容易にスケールアップができます。

PLRP-Sポリマーゲルの比重(0.3g /ml)は従来の逆相シリカゲルの比重(0.6〜0.8g/ml)の半分以下なので、同等の重量の樹脂ですと、倍以上のカラム体積に充填することができます(例:1kg PLRP-Sゲル→3liter充填カラム)。

PLRP-Sゲル充填カラムのCIP/SIP(定置洗浄/定置滅菌)に関しましては、酸/アルカリ/有機溶媒洗浄及びオートクレーブも可能ですので、問題なく行えます。

ポリマー・ラボラトリー社では、カラム充填に関しまして、1.0mm内径のマイクロボアカラムから、10cm内径の大量分取用カラムまで充填して供給していますし、またバルク供給も可能です。その際、大量分取用カラム(アクシャル/ラジアル・コンプレッション カラム 例:Prochrom DAC)として60cm内径カラムなどへの充填方法のアドバイス等も行えます。

*Prochrom DACRはプロクロム社の登録商標です。

PLRP-Sポリマーゲルの特徴

  • ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)ポリマーゲル
  • アルキル基(C8、C18など)を持たずに、ポリマーゲルの疎水性を利用したユニークな逆相分配クロマトグラフィ・モード
  • pH範囲:pH1〜14
  • 有機溶媒濃度:1〜100%(水100%は使用不適当)
  • バッファー濃度:無制限
  • 耐圧力<210kg/cm2
  • 使用温度<200℃
  • ロット間の再現性に優れている
  • 充填カラムのCIP/SIP(定置洗浄/定置滅菌)が可能
  • 長期間の使用可能
  • スケールアップも容易
  • 孔径:100、300、1000、4000
  • 理論段数:

5m>5万段/m
8m>3万段/m
10m>2.5万段/m
10〜15m>2万段/m
15〜20m>1.2万段/m
50〜70m>0.4万段/m

 

PLRP-Sシリーズの品質管理

ポリマー・ラボラトリー社では、優れたロット間の再現性を維持するために、各種のパラメーターを厳しく管理しています。

PLRP-Sポリマーゲルの品質管理

  • 粒径サイズ
  • 孔径サイズ
  • 膨潤及び物理的強度
  • 残存物質のチェック
  • 吸着量
  • 分離能
  • 浸透性

PLRP-S充填カラムを個々にテスト

  • 理論段数
  • ピークの左右対称性
  • 使用圧力
PLRP-Sシリーズには、各種の孔径及び粒径サイズを取り揃えていますが、骨格となるケミストリーや、吸着分配の特性は同じです。

各種PLRP-Sシリーズの孔径及び粒径サイズの応用例

  • 100:低分子物質及びペプチド分析
  • 300:ポリペプチド及び球状タンパク質
  • 1000:生体高分子
  • 4000:ギガ・ポア高速バイオクロマトグラフィ
  • 充填カラム:5m*, 8m, 10m, 10〜15m, 15〜20m
  • 高分離能バルク:10m, 10〜15m, 15〜20m
  • 低圧バルク:50〜70m

5m*粒径サイズは、100と300孔径のPLRP-Sポリマーゲルのみとなります。

ロット間の再現性

ポリマー・ラボラトリー社は、その卓越した製造工程と、高純度の化学合成法によって、分析及びプロセス用のクロマトグラフィ用樹脂として、信頼性に優れていて安定したクリーンなポリマー基材を供給しています。残存するモノマーや界面活性剤などは、苛烈な洗浄工程で完全に除去して、ロット間の均一性を保ちます。このことにより、樹脂の保持特性の変化や、樹脂からの溶出物などが無い、逆相分配クロマトグラフィとしての高純度樹脂表面ができました。

優れた化学的安定性

ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)のマクロポア多孔性樹脂であるPLRP-Sポリマーゲルは、均一に疎水性を持っているため、シリカ系逆相分配クロマトグラフィ樹脂のように、C18などのアルキル基が一切必要ありません。そしてPLRP-Sポリマーゲルは樹脂表面に官能基を導入していないので、シリカ系カラムが通常持つ酸性の残存シラノール基のエンド・キャッピングや、除去が困難で分離能を損なう原因となる金属イオンなどの問題が一切ありません。

PLRP-S ポリマーゲルの構造

シリカ系逆相C18樹脂の構造



 

 

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