PL-SAX™/PL-SCX™(ポリマー系強陰イオン/強陽イオン交換体)クロマトグラフィ製品群紹介

ポリマー・ラボラトリー社は、生体高分子の分析/分離精製用に、PL-SAX強陰イオン交換体とPL-SCX強陽イオン交換体の、二種類のポリマー系高性能イオン交換体クロマトグラフィ樹脂を、開発/製造販売しています。これらのイオン交換体クロマトグラフィ樹脂は、分析カラムから分取カラムまでの各種カラム・サイズを取り揃えており、また30µm粒径樹脂のバルク供給も可能です。ポリマー・ラボラトリー社では、総ての製品をISO9001認可工場で製造しています。

PL-SAX-N(CH3)3+(図1.)

PL-SAXは、親水性の強陰イオン交換体クロマトグラフィ用カラム充填剤です。頑強なマクロポア多孔性ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)ポリマーの特性と、四級アミノ基が導入された、化学的に安定なポリエチレンイミン(PEI)によるコーティングの組み合わせによって、生体高分子用に広範囲なpHと各種の移動相が選べます。これらの物理的安定性から、高流速で急勾配のグラジエントを用いた高速分離が可能です。そしてこの優れた安定性は、分離精製サイクル毎の迅速なカラムの平衡化を可能にし、また各種有機溶媒、鉱物酸及び有機酸、NaOH、高塩濃度などによる過酷な洗浄を可能にしました。

PL-SCX-SO3-(図2.)

PL-SCXは、頑強なマクロボア多孔ポリ(スチレン/ジビニルベンゼン)ポリマーに、親水性強陰イオン交換体クロマトグラフィ用コーティングを施したものです。この製造工程において、ペプチドからタンパク質などの広範囲な生体高分子を、分析/分離精製ができるように、至適な密度でコントロールされた硫酸基が、配置されています。

PL-SAX/PL-SCXの孔径:1000Å、4000Å

球状のタンパク質などの分析/分取には、通常のピーク幅が広がらず、高吸着量が得られる1000Å孔径の樹脂が最適です。より大きな孔径をもつ4000Åは、超巨大生体高分子の分離や、高分離能を維持しての高速分析/分取に最適です。

PL-SAX/PL-SCXの使用可能な溶媒

卓越した耐薬品性

ポリマー・ラボラトリー社では、同社が製造している頑強で化学的安定性に優れた、PLRP-Sポリマー系逆相分配クロマトグラフィ樹脂に、厳格にコントロールされた表面処理を施して、生体高分子用のポリマー系高性能イオン交換体クロマトグラフィ樹脂を開発しました。このことにより、PL-SAXもPL-SCXも脱パイジェンなどの過酷な洗浄工程により、樹脂表面がクリーンに再生されるため、長い使用期間が得られます。

表1. タンパク質負荷量(8µm粒径)

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