ポリワックスLPTM (PolyWAX LPTM)
シリカ系弱陰イオン交換体HPLCカラム(タンパク質)
ほとんどのタンパク質は、等電点が中性(pH7.0)以下なので、その分析/分取には陰イオン交換体クロマトグラフィが最適です。
ポリワックスLP(PolyWAX LP)カ ラムは、ポリエルシー社によって開発された弱陰イオン交換体クロマトグラフィ担体で、負荷された酵素/タンパク質の活性の回収率も高く、時には活性を定量することもできます。 従来のポリエチレンイミン(PEI)を基材としたポリマー系陰イオン交換体クロマトグラフィ担体は、通常、分岐鎖状PEIで作られていますが、ポリワックスLPカラムは直鎖状PEIを多孔性球型シリカゲルの表面に吸着/架橋して完全に被覆しました。
この直鎖状PEI被覆により、担体の安定性が非常に増し、低分子量物質からタンパク質まで高吸着量が得られます。
また分岐鎖状PEIよりも分離能や回収率で優れています。
ポリワックスLPカラムは移動相溶媒に有機溶媒を一部使用することによって、親水クロマトグラフィ分離モードとしても利用できます。 このことにより、サンプルの電荷と親水性(または疎水性)を利用したミックス・ クロマトグラフィ分離モードが可能となり、特に膜由来タンパク質などの分離に最適です。
またポリワックスLPは酸性低分子量物質の陰イオン交換体クロマトグラフィ分離モードでの分析にも最適です(例:果汁に含有される赤色色素番号2及び番号40、そしてベンゾエートやソルベートの分析など)。

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