SDS(Sodium Dodecyl Sulfate:ドデシル硫酸ナトリウム)の除去
SDSは、タンパク質の溶解に用いたり、またSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動で溶出されたタンパク質/ペプチド サンプル中に通常混在しています。
SDSを含有するサンプルを逆相HPLCカラムに直接負荷しますと、著しく分離が損なわれます。
自動ペプチド・シーケンサーでは、SDSを含有するサンプルは、サンプル注入ラインにおいて、サンプル中に気泡を発生させてしまい、連続したサンプル注入を難しくします。そしてシーケンシングで使用するPVDFメンブレンに SDSが蓄積し、しばしば洗浄が必要となるので、長期連続運転に支障をきたします。このようにサンプルからのSDS除去は、とても重要です。ポリエルシー社では、二種類の SDS除去方法を紹介します。

1.親水クロマトグラフィ(HILIC)

下図19.はポリハイドロキシエチルAカラムを親水クロマトグラフィ分離モードで使用しますと、SDS及びクーマシーブルーはカラムの void volume(充填ゲル粒子外部容積)直後に溶出します。その際ペプチド及びタンパク質などは担体に保持され、アセトニトリル濃度を下げていくグラジエントで吸着していたペプチドが、またプロパノール濃度を下げていくグラジエントで吸着していたタンパク質などが溶出されます。このことから、SDS除去とペプチドマッピングが同時に行えます。この手法は100,000ダルトン程の分子量の高分子タンパク質にも適用で きます【参考文献:Anal.Biochem.215(1993)292参照】。また揮発性の移動相も使用できます。この手法はTriton X−100及びNonidet P−40などの非イオン性界面活性剤でも適用できます。

 

2.逆相HPLC用オンラインSDS除去ガードカートリッジ

孔径が大きい5m粒径の樹脂をJ2SDS(2.0mm内径×10mm長さ)とJ4SDS(4.0mm内径×10mm長さ)のガードカラムサイズに充填し、それぞれのカラム内径に合った逆相HPLCのガードカラムとして、ペプチド サンプルよリSDSを除去します(下図20.参照)。その際の移動相としては通常のTFA含有の水/アセトニトリルのグラジエントでオンラインで使用できます。SDS除去ガードカートリッジの洗浄は、70%以上のアセトニトリルをカートリッジ及び逆相HPLCカラムに通液しますと、吸着していたSDSが溶出でき、再使用することができます。

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