ニッケルNTAキレート スーパーフロー4樹脂は、ニッケル・イオン(Ni2+)に対しての親和性で結合するタンパク質を、その結合度合いの違いで分離する金属固定化アフィニティ・クロマトグラフィ(IMAC: Immobilized Metal Affinity Chromatography)樹脂です。金属キレート樹脂としては、その金属への親和性が異なるものが幾つかあります。ニッケルNTAキレート スーパーフロー4樹脂は、特別なトライ・デンテート(tri-dentate)キレート・ケミストリーによって、流速(>30mL/min)とタンパク質吸着量(>50mg/mL樹脂)が至適化されています。
樹脂基材: | アガロース |
樹脂架橋度: | 4% |
樹脂粒径: | 60〜160µm |
流速*: | >23mL/min (>686cm/hour @1.6cm x 20cmカラム) |
吸着容量: | >50mg/mL樹脂* |
pH安定性: | pH2〜14 |
保存温度: | 2〜8ºC |
保存方法: | 20%エタノール |
金属浸出量: | 微量ニッケル溶出(<0.5%) |
状態: | 懸濁液 |
化学的安定性**: | 1mM EDTA、20mM DTT、1M NaOH、6M グアニジンHCl、8M尿素。また 一級アミン(トリス、グリシンなど)の使用は、樹脂への親和性を弱め ますので、お勧めしません。 |
物理的安定性**: | pHもしくはイオン強度の変化でも、ほとんど容量が変わりません。 |
*線流速はカラムの横断面積 (cm2)に対する体積流量 (cm3/hour)です。
**データはリガンドが固定化された樹脂に関するもので、pHや化学的環境に適応します。pH
安定性において、長期間pHの間隔はその後のクロマトグラフィ性能に悪影響を与えない時で、
短期間pHの間隔は樹脂の再生と洗浄工程の時です。