プロテインAはその特徴が解明されている抗体吸着タンパク質で、相同の免疫グロブリン吸着領域5つで構成されています。プロテインAは多くの免疫グロブリンではFc部位に強く吸着し、VH3級の免疫グロブリンではFab部位に弱く吸着します。プロテインA樹脂はモノクローナル抗体精製の標準手法として、最も使用されているアフィニティ・クロマトグラフィ樹脂です。
ステロジェン・バイオセパレーション社のプロテインAスーパーフロー4樹脂は、 耐アルカリ性に優れており、高い吸着量 (静的吸着容量>50mg ヒトIgG/mL樹脂) と高流速(>1020cm/hour) で、活性を失わずに複数回数の使用を可能にしました。
樹脂基材: | アガロース |
樹脂架橋度: | 4% |
樹脂粒径: | 60〜160µm |
流速*: | >30mL/min (>1020cm/hour @25ºC) |
静的吸着容量: | >50mg ヒトIgG/mL樹脂* |
pH安定性: | pH3〜13 |
保存温度: | 2〜8ºC |
保存方法: | 20%エタノール |
状態: | 懸濁液 |
洗浄方法: | IgG 溶出後、5体積分の0.1〜0.5M NaOHで洗浄 |
化学的安定性**: | 一般的な液体溶液及び、バッファーで安定してます。 |
物理的安定性**: | pHもしくはイオン強度の変化でも、ほとんど容量が変わりません。 |
*線流速はカラムの横断面積 (cm2)に対する体積流量 (cm3/hour)です。
**データはリガンドが固定化された樹脂に関するもので、pHや化学的環境に適応します。pH安定性において、長期間pHの間隔はその後のクロマトグラフィ性能に悪影響を与えない時で、短期間pHの間隔は樹脂の再生と洗浄工程の時です。