プロテインLはユニークな免疫グロブリンに結合するタンパク質で、抗原/抗体反応の相互作用を邪魔することなく、κ軽鎖(ヒトκI、III、IVとマウスκI)に吸着します。プロテインLは免疫グロブリンの幅広いクラス(IgG、IgA、IgD、IgM、IgE)、Fabs、一本鎖抗体(ScFv)に結合します。
ステロジェン・バイオセパレーション社のプロテインLスーパーフロー4樹脂は、免疫グロブリン吸着領域5つを持つ、遺伝子組み換えプロテインLを使用しています。プロテインLスーパーフロー4樹脂は、ヒトIgG、Fab、scFvを血清もしくは、発現システムから精製するのに、使用されます。プロテインLスーパーフロー4樹脂は、安定性に優れており、高い吸着量 (静的吸着容量20mg ヒトIgG/mL樹脂)と高流速(>1020cm/hour) で、活性を失わずに複数回数の使用を可能にしました。
樹脂基材: | アガロース |
樹脂架橋度: | 4% |
樹脂粒径: | 60〜160µm |
流速*: | >20mL/min (>680cm/hour @25ºC) |
静的吸着容量: | 20mg ヒトIgG/mL樹脂* |
pH安定性: | pH4〜8 |
保存温度: | 2〜8ºC |
保存方法: | 20%エタノール |
状態: | 50%懸濁液 |
化学的安定性**: | 一般的な液体溶液及び、バッファーで安定してます。 |
物理的安定性**: | pHもしくはイオン強度の変化でも、ほとんど容量が変わりません。 |
*線流速はカラムの横断面積 (cm2)に対する体積流量 (cm3/hour)です。
**データはリガンドが固定化された樹脂に関するもので、pHや化学的環境に適応します。pH
安定性において、長期間pHの間隔はその後のクロマトグラフィ性能に悪影響を与えない時で、
短期間pHの間隔は樹脂の再生と洗浄工程の時です。