合成ペプチドの分取用クロマトグラフィ精製計画において
pH調整による選択性の最適化が必要

合成ペプチドを経済的に分析及び精製するには、非常に頑強なHPLCカラムが必要となります。最近の種類/性質の異なる多様な合成ペプチドは、従来の0.1% TFAを含有している溶出液だけでは分離できません。そのため各種溶出液を検討する際に、酸性、中性、塩基性の条件下でも、使用できるHPLC用樹脂が必要となります。この耐薬品性以外にも、樹脂の粒径/孔径を各種取り揃えておきますと、高分離能を持つ小さな粒径の樹脂で、スクリーニング及び初期のメソッド・デベロップメントが検討でき、大きな粒径の樹脂で分取/プロセス・クロマトグラフィへのスケールアップが容易にできます。最後にここでの同一材質の頑強なポリマー系逆相HPLCカラムを利用したデータは、樹脂の孔径が吸着量のみならず、選択性にも影響を与えることを論証しています(出典文献1.)。

A Purification Strategy For Synthetic Peptides That Utilizes pH to Optimize Selectivity

A. Coffey, L. Lloyd, K. Mapp, and L. Rochell (Polymer Laboratories Ltd., Essex Road, Church Stretton, Shropshire SY6 6AZ, UK) 19th American Peptide Symposium, San Diego, June 2005

 

出典文献1. A Purification Strategy For Synthetic Peptides That Utilizes pH to Optimize Selectivity, A. Coffey, L. Lloyd, K. Mapp, and L. Rochell (Polymer Laboratories Ltd., Essex Road, Church Stretton, Shropshire SY6 6AZ, UK) 19th American Peptide Symposium, San Diego, June 2005

 

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