PL Hi-Plex Applications-アルコール/有機酸

ワイン中の有機酸分析 (図13.参照)

含有されている有機酸の構成はワインの状態や年代の指標となります。二次的な醗酵はワインの味や品質に大きく影響を及ぼします。
この二次的な醗酵では自然にマロラクト(malolacto)醗酵が生じたり、また自然にバクテリア(属名:Gluconobacter,Acetobacter)によってエタノールから酢酸に転換が行われたりしています。

グルコース/フルクトース/リンゴ酸分析(図14.参照)

ワイン中の糖の内容を分析するためには、グルコース、フルクトース、リンゴ酸を分離しなければなりません。もしリンゴ酸がグルコースと同時に溶出しますと、間違った甘味の指標結果となります。
またリンゴ酸の分析はワインの年代の指標となります。分析条件(特に温度)は、同時の溶出を避け、分離されていることが確認できるように十分注意して、最適条件を選択しなければなりません。また移動相で使用される酸強度も分離に影響します。

醗酵モニタリング分析(図15.参照)

醗酵の進行状況にはモニタリングが必要となります。
これは醗酵が最適なレベルで継続できるように、十分な基質(糖)が存在しているか、また醗酵中、有毒物質の蓄積によって生じる醗酵速度の低下や、醗酵の停止を防止するためです。培地中に蓄積されてくる醗酵物が生産量にネガティブ・フィードバック効果を与える可能性があるので、迅速な醗酵モニタリング分析データの入手がとても重要です。
PLハイプレックスHファースト・アシッドカラムは、100×7.7mmサイズでサンプルをカラムに直接インジェクションできるので、数分間の分析時間で結果がわかります。

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